映画『リバー、流れないでよ』

 

 

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ツイッターで感想が流れてきたのを読んでからずっと観たくて、今日ようやく観てきた。タイトルがとても気になる感じで、しかも2分間のタイムループもの!メインビジュアルも印象的だったし、絶対に観たい映画だった。間に合ってよかった!

 

 

以下感想です。

ねたばれはない気がするけど未見の方は何も読まずに観たほうがいいです。

 

 

 

 

 

 

・冒頭、いきなりの久保史緒里さんでわ〜!と思った。思いがけない瞬間に目にする久保ちゃん、うれしい。長靴?ブーツ?のような不思議な靴と、真っ白なポンチョのような不思議な服。どういう役だろう?友情出演てことは冒頭だけなのかな?と思いきや…

・個人的にはペダステぶりの鳥越裕貴さん………!!お久しぶりでした。

・86分の映画だけど、体感で半分ぐらい階段昇降というすごい映画だった。半分はまあ盛ってるけどとにかく階段の昇り降りが多いし、観てるこっちも「ああ…しんどそうだな…」と思う階段のつらさ。本館3階、ほんとうに遠いし本館3階である必然性ぜんぜんなくて笑う。仕方ないよね。仕事とかでもああいうときってああなる。わかる。

・登場人物たちがループのスパンは2分と気づいてからの「2分でできること」に対する勘のよさがとてもよかった。ループのなかで発覚する事実とその検証に対して「じゃあそれは次のターンね」というジャッジになるたび笑ったり、すこしはらはらしたりした。

・わたしが観た回では、序盤の熱燗がなかなか温まらず大混乱に陥るチノさんをなだめる女将さんのイッキ飲みがめちゃめちゃウケてました。

・宿泊客にループの説明をしにいくときのミコトのループに対する割り切り具合というか吹っ切れてる感じ、「私の初期位置ここなんで!」とお客さんに伝える押しの強さ、とてもかわいかった。

・休憩中で寝てる彼氏、雑炊を食べ続けるおじさん親友コンビ、全然書き進められない作家先生とシャンプー中にループが始まってしまいずっと泡まみれの編集さん、山の中をぐるぐるしてループに気づかない猟師、なぜか血まみれの板前と、ループ中に雪道のカーブ攻略を迫られる宿泊客。なぜかいるSFに詳しい理系の板前。うわ〜群像劇〜!という感じでとても楽しかった〜〜!!

・ミコトとタクの話を立ち聞きしてしまうチノさんの表情すばらしく、そこから始まるふたりの逃避行のしょぼさ、意味のなさ、本人たちなりの切実さ、がとてもかわいかった。

・小さな旅館とその一帯で起こるたった2分間のループ、という本当にそのままの映画だった。みんなループに慌てつつどこか浮き足だってもいて、地味に地味にいろんなことが起き、どうせループするからってやることが障子に指で穴を開けるとかそういう規模の話だったはずがどんどん転がって膨らんで、トラブルに対応したり遊んだりサボったり、最後はご都合主義でハッピーエンド、ともどこか言いきれない余韻がある。とても楽しくていい映画だった。

・主題歌くるりだったらいいなあと思ってたらくるりでうれしかった。

 

追記

「ピヤホン」を含むツイートをするとピエール中野さんにRTされるの知らなかった。何気ない気持ちで呟いてしまったけど、ピヤホン情報のためにブログをクリックして何もないと申し訳ないので追記します。

主人公のミコトは旅館で仲居をしており、交際相手の板前見習いタクは周囲に内緒で渡仏しフレンチの修行をしようと画策している。タクは仕事の休憩時間にフランス語の勉強のため参考書を読みつつイヤホンでリスニングをしている……(が、途中で寝てしまう)というシーンで使われているワイヤレスイヤホンがピヤホンだったようです。

 

 

 

 

公式サイト

www.europe-kikaku.com

スマホからだと異常に重くてなっっかなか開けなかったけどひとまずURLは貼っておきます。この現象はわたしだけ…??


メイキング動画

youtu.be

・主演の藤谷理子さんは実際に貴船出身の方なんですね。いいな。

・2分間ループを撮影するのに本当に各シーン2分間に収まるようにお芝居をされてるらしく想像を絶するな……と思ったけど動画内では「2日目には慣れた」みたいな声もあり、プロってすげ〜…と思いました。