原因は『原因は自分にある。』にある。
最近、親知らず(1本目/右下)を抜いた。
抜く瞬間や抜いた直後はそれほどでもなかったけれども、あとからじわじわ来た。痛い。親知らずを抜いた2日後、右頬の腫れと痛みのピークを迎えて自宅の床をごろごろし悶絶するわたしに弟は言った。
「原因は誰にあるの?」
ここのところ、あらゆる失敗(割り箸を均等に割れないとか)のたびに弟から「原因は誰にある?」と聞かれている。
その「原因」は原因は自分にある。的には誤用なんだけども、日常的に「原因は自分にある。」と口に出せて楽しいので知らんふりをしている。これでどっちも悪いね。*1
ということで、原因は自分にある。にハマっています。
原因は自分にある。という名前を知ってからわずか2か月、あまりにもすごい勢いで原因は自分にある。が生活に馴染んでいったので、その経過を少しでも忘れずに留めておけるように、あとで思い返せるようにと思ってブログ記事にまとめることにしました。何卒よろしくお願いします。
- 原因は自分にある。とは?
- わたしが観測者になるまで
- 終わりに
原因は自分にある。とは?
原因は自分にある。は7人組のダンスボーカルグループです。略称はげんじぶ。所属はスターダストプロモーション。
公式サイトによると、
「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。」という意味を持つ“原因”という言葉を肯定的に捉え、 この名前の響きのように、インパクトを与え続ける前衛的なユニットとして躍進し、新時代のエンターテインメントを生み出す。
というのがグループのコンセプトだそうです。
この説明文を読むと、原因は自分にある。の「原因」はつまりいい意味なので、例えば「歯が痛い原因」の「原因」とはちょっと違うのでは?と思うんだけど、原因は自分にある。のメンバーは結構「原因」という言葉を自由な解釈で使っている。それもいいと思います。
「原因は自分にある。」という名前でなんとなく自己内省的でネガティブなメンバーが集まっていそうな印象を持つけれど、全然そんなことはなく、健やかな自己愛とグループ愛を持つ明るくてかわいいひとたちである。
(※今回はわたしがハマった経緯だけを書くのでメンバー7名の紹介は省略しますが、もしも今の時点で「どんなメンバーがいるんだろう」という興味を持ってくれる方がいたらこちらの動画を見てください。このあと動画リンクいっぱい貼るのでそちらでも)
わたしが観測者になるまで
いつのまにか観測者になっていた。気づいたら観測者だった。書くまでもない気もするけど「観測者」というのが原因は自分にある。のファンネームです。ファンクラブは「ゲンジブ観測所」。
2023年5〜7月は原因は自分にある。と出会ったこと以外にもいろんなことがあり、わたしにとって人生でもトップ3に入るぐらいめまぐるしい時期だった。自分でも自分の身に何が起きているのかよくわかっていなかったし今でもよくわかっていないんだけど、ひとまず思い出せる順に書きます。
0. 暴太郎戦隊ドンブラザーズファイナルライブツアー
2023年5月27〜28日、暴太郎戦隊ドンブラザーズファイナルライブツアーのために大阪へ行く予定があった。
暴太郎戦隊ドンブラザーズは、ニチアサ勢ではないわたしの耳にまで届くほどの怪作とのうわさに興味を持ち、放送開始に少し遅れて見始めた。半年強〜1年弱を共にしても何が起きているのかよくわからない、登場人物の正体も情緒も掴めない、でもみんながちゃんと魅力的という不思議なお話だった。
ファイナルライブツアーは最終回を見届けたあとドンブラザーズに会える本当に最後の最後の機会である。またキャラソン歌唱を聴けるのもとても楽しみなイベントだった。
この大阪遠征は1日目にドンブラザーズで、2日目の予定はそんなに決まっていなかった。一緒に大阪へ行く人と、2日目をどうするかなんとなく相談しているあいだに突如「5月28日に原因は自分にある。のライブがある」と誘われることになる。厳密には「ライブがあるので一緒に行きませんか」ではなく「私はライブに行きますがどうしますか」と言われた。誘われてはいない。
要するに、身近に観測者がいたのがわたしにとっては大きな要因である。
ただあのとき大阪に行く予定がなかったら、ライブに誘われていなかったら、原因は自分にある。のことを好きになっていたかどうかはわからない。好きになるのがもっと遅くなっていたかもしれないし、そもそも出会うこともできなかったかもしれない。
そう考えると、やはりわたしの原因はドンブラザーズにある。
5月中〜下旬のわたしのプレイリストは暴太郎戦隊ドンブラザーズキャラクターソングアルバムと原因は自分にある。のミックスでしっちゃかめっちゃかになっていた。どんぶらこ!どんぶらこ!*2二択!二択!*3という感じです。
1.猛烈に予習
ライブに行くことが決まってから当日までたぶん10日間ぐらいしかなかったので大急ぎで予習をした。なにせメンバーが何人いるかも顔も名前も曲も活動年数も何も知らない。
時間の許す限り原因は自分にある。のコンテンツに触れた。予習をしないと楽しめないのではという懸念と、わたしがライブを楽しめなかったことで誘ってくれた方を悲しませたくないという使命感のようなものがあった。はりきって予習した。見たもの聴いたものは以下の通り。
・TikTok全部見る
全部というとたくさんありそうだけど正味トータル1時間ぐらい。TikTokでなんとなくグループの雰囲気を掴んだ。好きな曲(IVE『After LIKE』)や知っている曲(可愛くてごめん)が使われている動画のなかでどんなふうに振る舞っているかでメンバーを覚えようとした。正直TikTokだけで名前や性格を掴むのは難しかった。ソイヤという謎の動画がたくさんあり、よくわからないなりに雰囲気を楽しんだ。現時点でもソイヤにはまだあまり詳しくない。
・わちゃわちゃを見る
原因は自分にある。公式チャンネルの動画を人気順に並べてメンバー同士のやりとりが見られる動画を探し、以下の3本を見た。
結構前の動画なのでメンバーがいまと比べてだいぶ幼いしホームビデオ感がすごい。この3本のおかげでなんとか名前をうっすら覚えられた気がする。
・曲を聴く
前回ライブのセトリを参考にしつつ、気になる曲を聴いていった。
いろんな曲を幅広く聴こうとはしていたものの、『シェイクスピアに学ぶ恋愛定理』という一曲のことがすごく好きになってしまい、結局シェイクスピアばかり聴いていた。
「恋の夜は真昼」「トラップに厳重注意で二重跳び」というふたつの歌詞とそのパートを歌っているメンバーの歌声がすごく好きで、この曲をライブで聴けたらいいなという気持ちを持って大阪へ向かうことになる。
2.Loud&Shuffle
いよいよ当日。わたしが行ったのは「原因は自分にある。LIVE 2023 -Loud&Shuffle-大阪公演」の昼公演です。通称「ラウシャ」。
大阪ラウシャ昼公演はとにかく楽しかった!!!
ゴリラホール(すごい名前)という会場はまじで本当にただの箱でいっさいの傾斜がなく、あとでツイッター読んだらまったく見えなかったという方も見受けられるようなすごい箱だった。わたしは1階のほぼほぼ最後方で観た。
曲は半分わかったかどうかぐらい、「いま踊ってるメンバー…誰!?!?」という理解度で、前のお客さんに遮られて視界もさほどよくなく、公式ペンライト以外使用不可というルールを知らなくて拳しか振るものがなかった。それでもすごくすごく楽しかった。
そもそもわたしは元々あまりライブに関心がないアイドルオタクだった。現場に行くより配信やライブビューイングのほうが推しメンの表情をよく見ることができるし、ツイッター実況読めるし、在宅ばんざいと思っていた。
それが原因は自分にある。のライブ1本で完全に変わってしまった。いままでのわたしはライブを重視していなかった。原因は自分にある。のライブを知ってしまったから、いままで興味なかったタイプの曲も「ライブで盛り上がるだろうな」と思うとたちまち好きになってしまう。そして原因は自分にある。の曲はすごく速いしずっと踊る。盛り上がらない曲がない。ずっと楽しい。ずっと好き。
また、大阪ラウシャ昼公演ではメンバーの吉澤要人さんのリーダー就任発表があったということも書いておきたい。すごい回に来てしまった……と思ったし、実際すごい回だった。リーダー就任の挨拶のなかで要人さんが「メンバーひとりひとりがそれぞれで動くことができるから今までリーダーがいなかった」というような話をしていて、要人さんのそのメンバー観もいいなと思った。
そんなこんなで大阪ラウシャをものすごく楽しんでしまったのだけど、ただ、この楽しいライブにもひとつだけ心残りがあった。それが「『シェイクスピアに学ぶ恋愛定理』を聴けなかったこと」だ。ライブが始まる前までは「このグループのライブを見るのは最初で最後だろうな」と思っていて、ライブ直後は想像していた以上にすごく楽しくて、でもなんとなく「シェイクスピア聴けなかったな」という気持ちが残った。この心残りが奇しくも「また行きたい」「あの曲をライブで聴いてみたい」という気持ちに繋がってしまった。のだと思う。
3.原因は自分にある。強化月間
大阪ラウシャから帰ってきたあと、怒涛のげんじぶ月間が始まる。以下ほぼ時系列で何を見て何を聞いたかを書き出したのだけども、ちょっと細かすぎるので適宜飛ばしながら読んでください。
・ライブレポや過去の観測者ツイートを読む
そもそも原因は自分にある。はスターダストプロモーションの男性タレント集団EBiDAN内のユニットであるということ、原因は自分にある。というグループ名になる前はBATTLE STREETというグループ名だったこと、先輩・後輩グループとの関係性など対外的なところからメンバーのかわいいエピソードなどいろんなことを学んだ。お世話になっています。
・原因は自分にある。オールナイトニッポン0(ZERO)を聞く
「杢代和人さんが初代マネージャーさんに怒られたとき、隣にいた無関係の小泉光咲さんがなぜか泣いてしまった」という有名なエピソードをこのラジオで初めて聞き、それで小泉光咲さんのことを好きになりました。
・FC限定3本(杢代王、イヤホンガンガンゲーム、BBQ)を見る
ファンクラブ会員限定動画のうち投票で選ばれた3本が無料で見られるという施策をやっていた。この3本めちゃくちゃ面白かったし初心者にやさしい動画だなと思うので、できれば恒久的に無料にしてほしい。
特に杢代王は、上記のANN0と同じ「なぜか怒られた杢代ではなく隣の小泉が泣く」のエピソードについて言及されているのもあって、杢代王をこの時期に見ることができて本当によかった。ありがとうございます。メンバー全員がそのときのことを思い出として共有して笑い話にしているのがわかって、その空気感をより好きになった。
・イケメンセブンデイズ
原因は自分にある。の全員が出演する5分ドラマがテレビ神奈川で放送されていた。「主人公ユカちゃんの彼氏・瀬奈くんは寝ると顔と性格が変わってしまう」というすごい設定のドラマだった。
ドラマ本編の他に、メンバーみんなで集まって本編を視聴する動画がYouTubeに上がっており、併せて毎週楽しく見た。
・3rdシングル『Foxy Grape』発売日
2年ぶりのシングルが出た。ちょうどメンタルをぶっ壊しかけて仕事を休んでいたので渋谷までCDを買いに行った。タワレコに行ったら想像以上の猛プッシュぶりに圧倒された。壁一面にメンバーのポスターやサインや店員さんの手描きPOPが飾られていた。新曲が出るってすげ〜〜と思った。ことの重大さを何もわかっていなかった。
・ラジオに関する世論調査を聞きはじめる
ラジオから伝わるメンバーの会話の温度や速度が好きすぎる。どんどん聞き進めていたけど最近はもったいなくてちまちま聞いてる。2023年7月下旬現在、まだ2021年11月を聞いてるので早く追いつきたい気持ちもある。
audee.jp※ツイッター(鍵アカのほう)を遡っていちばん最初にこの回好き!と呟いていた回。げんじぶ楽曲マッシュアップクイズ、何回やっても新鮮に楽しい。
・大豆田とわ子と3人の元夫の円盤を買う
本編にほんの少し、番外編にがっつり小泉光咲さんが出演されていると聞き、いてもたってもいられず購入した。見ていたドラマにあとから推しメンが出てくることあるんだ……と思った(元々出ている)。かわいいポジションの役柄を演じていて、とてもかわいかった。
・過去のライブ映像(げんじぶ空間case:2と3)を少し見る
スペシャオンデマンドでげんじぶ空間のcase:2と3の特別編集版(?)(MCなどをカットされた編集されているバージョン)を見る。
げんじぶ空間case:2は最後の最後で泣いちゃった最年少と、最年少につられちゃった最年長があんまりかわいくてついわらってしまった。
げんじぶ空間case:3ではジュトゥブという曲の存在(およびシングルのC/W曲がアルバムに収録されていないという事実)に初めて気がついた。ウワめっちゃアイドルしてる〜〜!と思った。吉澤要人さんにハグされた杢代和人さんのスーパーウルトラ笑顔がちょうかわいい。
あとスペシャオンデマンドで公開されてた何らかのバラエティ番組的なものも見た記録が残っている。特技をルービックキューブとしているメンバーが2人いるところ、原因は自分にある。の好きなところのひとつ。
・列記を見る
原因は自分にある。にはYouTubeで無料で見られる動画がいっぱいある。そのなかに「列記」というMV撮影やレコーディング、ビジュアル撮影などのメイキングを見られるシリーズがある。特にレコーディングを見るのが好きだ。好きな曲の好きな歌詞が丁寧に歌われて何回も何回もテイクを重ねているところ、メンバーが褒められて「いまのテイクいただきました〜」って言われているところが見られてすごくうれしい。
※どの回も好きなポイントがありすぎるのでサムネのかわいさで選んだ。
・げんじぶ夏強化合宿を見る
原因は自分にある。修行編。体力づくり、定点観測(というダンスの課題)、ソロ歌唱の特訓などいろんな修行をするメンバーを見られる。BBQしたり花火したり湖の周りを散歩したり、青春。
・原因は君にもある。(曲名)
このころなぜか唐突に原因は君にもある。(曲名)のことがだいすきになっている。ちょっとうろ覚えだけど、確かなんとなく聴いてるときに「この曲すごくいいけどサビでなんて言ってるのか全然わからんな」と思って歌詞を読んだら「このすれ違い 好きピの参加で優勝」だったのでびっくりした、という流れだった。
「えっ…この曲『このすれ違い 好きピの参加で優勝』って言ってるの…?(聴く)ほんとだ言ってる……」の衝撃で、その歌詞に気づいてから原因は君にもある。のことがすごく好きになってしまった。いまやライブ全曲が原因は君にもある。(曲名)になってもいいぐらい原因は君にもある。(曲名)のことが好き。
列記の『原因は君にもある。』レコーディングのまだまだ地獄*4が好きすぎる。
4.私立げんじぶ学園∽天の川学園
2023年7月7日。一緒に大阪ラウシャへ行った方に誘ってもらってファンクラブ会員限定イベントへ行った。このときは本当に誘ってもらった。というかわたしが「行きたい!」とお願いして連れて行ってもらった。ありがとうございます。
ファンクラブ会員になると限定動画がたくさん見られるので、ファンクラブに入ることは心に決めていたのだけど特典をもらうためにこの日まで待った。原因は自分にある。のお誕生日である七夕の日、イベント会場で無事ファンクラブに加入し、わたしは晴れて名実ともに観測者となったのでした。
ファンクラブ会員限定イベント「ゲンジブ観測所 presents 私立げんじぶ学園∽天の川学園」は朗読劇あり、おえかき人狼あり、ライブありの盛りだくさんイベントだった。いろいろありすぎて思い出しきれない&まとめきれないのでレポ記事のURLを貼ります。あのはちゃめちゃなイベントのことが鮮明に思い出せてすごい。
終わりに
以上、わたしが観測者になるまでの経緯をまとめました。長々書いたつもりだったけど読むと意外と駆け足だったな。今回は「観測者になる」を「ファンクラブに加入する」というやたら厳密な定義にもとづいて書いたけれども、いま思えばこうなることはあの日ゴリラホールに足を踏み入れたときもうすでに決まっていたような気もする。運命のゴリラホール。
わたしはとにかく忘れっぽいほうなので、誰かを好きになってから時間が経って好きでいることが当たり前になると「どういうきっかけだったっけ?」「なんで好きになったんだっけ?」を思い出せなくなる。その思い出せなさや曖昧さも、誰かを好きでいるという手ざわりのひとつとして好きなんだけれども、いま目の前の原因は自分にある。に関してだけ言えば、今ならまだ好きになった、というか今まさに好きになっていく最中のその経緯をかなり詳細に書き残すことができる、と思った。まだまだ書き足りない気持ちもあるけど、書いてみてよかった。余談だけどもそういう気持ちを書き残す場所ははてなブログ以外にないと思ったのではてなブログにしてみました。自分のなかの好きな偏見。
まだまだ駆け出しの観測者なので、これからもっとたくさん原因は自分にある。のことを知って、応援して、音楽を聴いて、ラジオも聞いて、MVを見て、YouTubeを見て、TikTokを見て、ライブ映像を見て、ドラマを見て、チケットを取り、グッズを買ったりして、もっともっと好きになっていきたいなと思います。
お読みくださりありがとうございました。